アンナ・カペラ 著

ナチュラルウェイービリングズ・メソッドー

ビリングズご夫妻からのメッセージ

10代の少年少女が大人になるためには、自分の受胎(受精)能力の成熟について知ることは有益です。この知識は、性的に成熟すれば自分も親になる可能性があることを理解し意識する助けになります。このような認識や自覚があれば、自分の受胎(受精)能力の素晴らしさと価値を大事にし、守りたくなるでしょう。このようにして、性行為によって傷つけられることなく、人間一人ひとりの尊厳にたいする尊敬と責任を基盤とする健康な友情も芽生えるのです。

また、自然な家族計画(出産計画)のためには、まず、受胎と性的な営みを正しく評価し、そして、受胎に至るプロセスを支配している自然の法則を理解することが必要です。

ビリングズ・メソッド(排卵法)は、生物学的なプロセスに逆らわないだけでなく、夫婦が一緒に自由な選択をすることが可能になり、夫と妻との尊厳を大切にするものです。一こうして、夫婦相互の愛を強め、また、二人の愛と受胎への忠実な一致において生命を得、受け入れられた子どもたちへの愛をも強めることになります。

はじめに

この本は、ビリングズ・メソッドに、より多くの方々が親しんでいただき、簡単にしかも科学的かつ正確に理解していただくようにと生まれました。特に、さまざまな文化の人々に受け入れていただくために、かなり難しい内容を平易な言葉で表わすよう心掛けました。この仕事に協力してくださったすべての方々に心から御礼を申し上げます。

著者 アンナ・カペラ

ビリングズ・メソッド(排卵法)の開発者

ビリングズ医学博士夫妻

「自然が育んだ宝石は素晴らしい!人工石とは比較にならない。」宝石商の方の感嘆の言葉です。人間の尊いいのちも、この自然の恵みが、より素晴らしい幸せな誕生に導きます。ビリングズ医学博士夫妻は、いのちと性が大切にされる自然な受胎調節(出産計画)一ビリングズ・メソッド(排卵法)一を開発されました。そして、この40年間にlOOか国以上に招かれ、シンポジウム・研修会・講演会などを行なってこられました。日本には、1989年と1996年の2回来られ、北海道から鹿児島に至る各地で研修会や講演を行なってくださいました。

加賀乙彦先生(作家・医学博士)は「ビリングズご夫妻の開発した排卵法は確実性において優れている。この方法によって避妊から家族計画へと、私たちの家庭をより自然に、より喜びに満ちたものにすることができる。この方法によって、多くの家庭が幸福への道を見出すよう願ってやまない。」と述べておられます。ビリングズ・メソッドは、文化・宗教・国民性を超えて世界の国々で採用され、若者の健全な育成のためにも大きな恵みをもたらしています。

ビリングズ・メソッドがもたらしたもの

女子高校生の感想

■ビリングズ・メソッドを学び、女性の身体の仕組みについて多く知ることが出来た。早速観察を始め、いのちの重みを受け止めて自分の性を大切に、女性であることを誇りにして生きたい。

■私はこの方法のことを忘れずに、将来は子どもにもしっかり教え、きれいな社会で生活出来るようにしてあげたい。

■私の身体は自分だけのものではなく、新しく生まれてくる生命の「家」であることを忘れないようにしたい。

大学生の感想

■私は、ビリングズ・メソッドにより頸管粘液の仕組みを知ってから、改めて生命と肉体の神秘に驚かされました。新しい生命は私たちの身体を通して誕生する。そしてそのために必要なものは、私たちの身体のみであって、何の機械も道具も一切必要ないのです。それは、何と素晴らしいことでしょう!自分の身体にその神秘が備わっていると知れば、女性は自分の身体を軽んじたりはできないでしょう。自分もその神秘の内に育まれ、また新しい生命を育んでいくものであるからです。私は、より多くの女性がこの事実を知り、自分自身を大切にしていけるようになることを心から望んでいます。またその協力者である男性にも早い時点で知って欲しいです。

■低年齢層において性が乱れている現在、ビリングズ・メソッドはもう少し早い年齢の頃に行なっておく必要があると思います。雑誌、本、口こみなどで誤った知識を持っている人が多いのです。私も実際に無知であったり、誤った認識ももっていました。このようなことをなくすには、本人がきちんと学ぶことも大切ですが、周囲の者が教えていくことも必要です。これにより人間のいのちについての考えも変わり、尊いいのちが自分勝手な考えの人たちによって奪われることも少なくなるのではないかと思います。

■女性は自分でも妊娠可能・不可能の時期を知ることが出来ると学んで、改めて自然の摂理の素晴らしさを感じました。自然に備わっているリズムを理解すれば、人工的なことに頼らず済むことを現代の私たちは気付いていないのだと知りました。女性としての性を受けたからには、自分の体が、子どもを産める責任ある体であることを自覚し、自分自身で守っていかねばならないと思います。女性がもっと自分の体を知り、子どもを健全に産むために、今日学んだビリングズ排卵法をもっと早い時期に知る機会を学校教育の中で取り入れて欲しいと思いました。

■ビリングズ・メソッドは夫婦互いが協力し合い受胎を恵みとして大切にし、自制と節制を捧げることで、よりよい関係を築くことが出来ると思います。またそれを成し得た夫婦に授かる子どもは、両親によって心から望まれて生まれて来るのであり、成長する過程においてもよりよい環境のもとで育っていけると思います。この方法をもっと多くの人が学ぶことにより、よりよい夫婦関係、親子関係さらには、よりよい社会につながっていくと思います。

独身女性

■私はビリングズ・メソッドにより、女性である自分を感謝や誇りをもって受け入れるようになりました。 生理のリズムの中で、自分が生命を宿すことの出来る神秘体であることに気づき、生命の尊さや母親になることへの愛と責任の重さも実感します。望まれた受胎が子に対する母親の愛と責任であり、性は大切にすべきだと思います。私はこの方法が、独身の今、身についたことに、心から感謝しています。女性は若い時から、ぜひこの方法を身につけて欲しいと思っています。

■性に関する情報は溢れていますが、受胎に至るプロセス、つまり新しい生命を産み出す可能性を知る方法ではありません。妊娠の可能性を認識するということは、男女を問わずとても重要なことだと思います。私はビリングズ・メソッドにより、自分の生殖リズムを知り、身体と性の神秘を実感しました。これからも日々の観察をとおして自分自身を大切にし、いろいろな出会いの中で対話を深め、生命を与えてくださる神に感謝し、その愛に応えることが出来るように努めたいと思っています。

結婚準備セミナー参加のカップルの声

■ビリングス・メソッドをもし聞くことがなかったらと思うと怖いくらいです。今日からすぐ観察します。そして、友人、後輩にもぜひ伝えて、間違った知識、方法を直したいと思います。

■この方法をもっと多くの人が理解出来たらよいと思います。学校の保健や性教育にもこの方法を採り入れたら、きっと若者は性を大切にするようになるでしょう。

■この方法を知り、生命誕生可能な日が限られているのに驚きました。自然な仕組みに、人工的な害のあるものを組み入れることなく、二人のために、そして未来の子どもたちのためにも、よりよい健康な生活が出来るように努力したいと思います。

助産婦

■私は、成長する二人の息子の性教育をどうすべきかに悩んでいたそのとき、ビリングズ夫妻の講演を知り、早速でかけました。ビリングズ・メソッドについて話される夫妻の姿は理想の夫婦の在り方を示してくださいました。私は今、ある病院で母親学級の講師をしており、ビリングズ・メソッドの説明を加えました。性教育にも役立ち、この方法を試みてすぐに妊娠された方もいます。日本には150万もあると言われる中絶。自分の身体ですから、管理できないというのは悲しいことです。身体のリズムをしっかりつかみ、夫婦で協力して、健康を害することのない受胎調節をすべきこと、生まれてくる子にも、いのちの大切さをふまえた性教育を母親が教えることを指導しています。健全な夫婦であることこそが、何よりもいい性教育を与えることになるのですから。

結婚10年目の夫婦

■私たちは自然な家族計画ビリングズ・メソッド(排卵法)を知り実践するうちに、夫婦のかかわりの大切さに気づき、相手を思いやる心も自然に表せるようになり、子どもたちにも広がって、家庭が本当に明るく平和になりました。この方法は単なる避妊法ではなく、愛による夫婦の生き方の選択だと思います。夫婦が真に深いかかわりを持って成長するようにとの、神の強い愛と願いを感じて感謝でいっぱいです。

■私は3人の子どもに恵まれて30代になり、家族計画を考え始めビリングズ・メソッドに出会いました。問題は受胎可能期間の禁欲でした。この期間だけコンドームにしてはという夫の話に、まてよと思いました。受胎可能期間にコンドームを使用するなら子どもを望まない性関係であって、お互いが快楽の道具になっているだけです。受胎不可能な期間が多く

与えられていて、待てばその時が来るのに欲望を優先させ、子どもを邪魔者扱いにしています。これがコンドームを使う本当の姿です。この時二人は真に結ばれているのではなく、手袋をして握手しているようなものです。結果として生まれてくるかもしれない子どもに敬意を払うなら禁欲すべきです。夫には世間で言う「男は我慢できない生きもの」と思い込んでいたふしがあります。性欲は解消すべきもの。他人がとやかく言うことではない。性にも消費文化の価値観がはびこっています。「男は我慢できない生きもの」かも知れませんが、真理を知って、いのちの大切さを悟り、愛を知る人は「単なる生きもの」ではなく「人間」なのです。コンドームをめぐって話し合い、本当に大切にすべきものは何かを知った夫は「人間」として禁欲にチャレンジしてくれました。そして「人間」としての自信、親としての自覚も強め、教育方針もしっかりと自分の言葉で語りだし、あらゆることに忍耐強くなりました。私はこんな夫に深く感謝し、尊敬もしています。このような夫の態度は子どもたちにも良い影響を与えました。家族を大切にするということは、夫婦がお互いを与え合い、子どもを恵みの存在として見守るまなざしではないでしょうか。子どもは親のまなざしにとても敏感です。だから以前より家族が寄り添っているように感じます。いのちに開かれているビリングズ・メソッドは、もっと子どもがいてもいいなという気持ちにもなってきます。私は昨年末4人目を出産しました。皆さんにもぜひこの素晴らしいいのちへの感激を知ってほしいと思っています。

結婚12年目の主婦

■無脳症の子どもは難産の末、数時間で天国に召されました。私はお産の苦しみと子どもを失ったショックで、上の二人の子どもには全く関心が向かず、放心状態で眠れない夜が続きました。妊娠への恐怖から、セックスは怖いと思い続けていました。こんな時、ビリングズ・メソッド(排卵法)に出会い、再び主人を迎えることが出来、子どもたちも生き生きとしてきました。以来、排卵法は友人にも機会あるごとに薦めてきました。新婚のカップルにも大変喜ばれ、また、3組の夫婦には待望の赤ちゃんが生まれました。

64歳主婦

■私は、3人の娘たちにビリングズ排卵法を教えることが出来たことは、どんな稽古事にも勝ったよい結婚準備であったと感謝し、喜んでいます。私と排卵法の出会いは、21年前43歳の時でした。ひどい生理不順だった私は、家族計画が難しく4回も中絶しました。心が晴れず、償いきれない重苦しさの中にありましたので、排卵法の印刷物に目を見張り、早速指導を受けて排卵法を取り入れました。観察記録は1975年から始まっています。排卵法を取り入れてから心の平安を得、主人とも一体感が持てるようにり、月経周期までが28日前後に一定してきました。主人は、安全日がわかることが気に入り喜んでいました。私は56歳で閉経しましたが、排卵法に守られて更年期も無事過ごし、今は夫とともに家庭菜園や孫のお守り、家事などを一緒にして仲良く暮らせることを心から感謝しています。私のライフワークはビリングズ・メソッドの普及です。微力ながらもお役に立ちたいとがんばっています。

ナチュラルウェイービリングズ・メソッドー

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