お産を語るオッサンの会

Ikeda Masaaki (イケダ マサアキ)
池田 正昭
2017年11月21日掲載
許可を得て複製

自称、「お産を語るオッサン」である。「お産を語るオッサンの会」を主宰する者である。 お産をとおして劇的に人生が変わった自身の半生と反省を赤裸裸に語る。話はそれだけだが、けっこう人気イベントである 。自分が経営する吉祥寺の飲食店(タイヒバン)で常連客を相手にするだけでなく、あちこちからお呼びもかかる。 名古屋や福岡に出向いたこともある。助産院の先生や針灸師さんなど、 自然出産に携わる人たちに関心をもたれることが多い。また、ときに女子大で生命倫理の講師を依頼されることがあるが、 最近は授業の中身がそっくりお産を語るオッサンの会になる。

お産との出会いは、いのちとの出会いである。女性が自身のお産をとおしていのちの尊さを知るという話はよく聞くが、 妻のお産に協力することで男も同様の経験ができる。むしろ身体的な痛みがともなうことなくお産の現場でも理性が働く分 、より多くお産を語ることができる、と思う。このオッサンが語るお産は、いわゆる立ち会い出産ではない。 もっと深く妻に手を貸し力を貸すのである。お産を語るオッサンには見えも外聞も気後れも恥じらいもないので、 赤裸裸に言うが、それは立ち会い出産ならぬ「抱き合い出産」である。助産院や自宅出産など、 分娩台にのぼらないフリースタイル出産の場合、たいてい妊婦は何かにしがみつきたくなるものである。 そのために助産院では巨大なクッションや天井からつり下げられた綱(産み綱という)などが用意されているが、 夫が人柱になるのがベストである。 夫なら妻の状態に合わせてリクライニングしたり体を起こしてあげたりお産にいいポジションをとらせてあげることができる。妻を励ますために(あるいは感極まって?)キスをすることもできる。しかし抱き合い出産の真骨頂は、 妻の耳元でロザリオの祈りを唱えることである。これがいちばん力になったと妻にいまだに感謝される。 お産を語るオッサンの面目躍如である。

ことほどさようにお産を語るオッサンの会は福音宣教の機会である。赤裸裸な体験談が導入になるが、 実は正しい夫婦生活のための性教育のプログラムになっている。 カトリックが本来教えるべき結婚と性生活のありかたを自身の生き様と経験に照らして笑いをとりつつ真剣に語る。 これがとりわけ未信者に効く。既婚者から女子大生まで多くの女性から感謝の言葉をいただいた。 お産を語るオッサンの会に参加したおみやげは、カトリックの結婚に対する憧れである。

そんな空前絶後のプロライフ活動であるお産を語るオッサンの会。ご関心の向きはどうぞお気軽にお問い合わせを。 info@taihiban.org 

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