是非すすめたい自然な家族計画(NFP)の教え

Notare, Theresa (ノターレ・テレサ)
英語原文より翻訳: www.lifeissues.net



『神は、受胎、すなわち男と女が家族計画を通じて神に近づけるとても素晴らしい営みを創造した』

「神父が壇上から自然な家族計画(NFP)についてもっと語ってほしい」との要望をよく耳にする。とても現実的である。クリスチャンの殆どは、夫と妻に家族計画の責任があると考えているが、なぜ教会が避妊を禁じるのか、そしてNFPについての理解度はかなり低い。クリスチャンが教会の主義・その理由を学ぶには神父の説教という形が最適と思われる。

なぜ神父があまりNFPに触れないのか。その理由は大きく分けて3つある。1)ミサは聖書の朗読が中心と義務づけられている 2)NFPは老若男女が集まる場での説法には、やや異質なテーマである 3)神父自身もあまり心地よくない。3番目には、さらにさまざまな要素が含まれる。神父の多くはNFPの科学にあまり詳しくない。NFPを支援する教義や文献に触れる機会が少なく、NFPを実践している夫婦との親交もなく、そもそも性的行為に対する『恥ずかしさ』を感じていることが多い。NFPの教えをを拒絶する神父に、お目にかかったことはない。時々『疑問を感じている』神父に出会うことはあるものの、主にそれは情報不足が原因で、教義自体を拒絶しているわけではない。

ある神父が、この沈黙をうまく説明してくれた。「聖職者は意識的に沈黙しているわけではない。現実的な、よく知っている、実体験のあるテーマを好んで語りたい。NFPについて学んだり祈ったり、深く考える機会がなく身近に話をきける実践夫婦もいない状況では会得しようがない。みな男性で受胎機能をもたず、その機能をもつ人と結婚もしていない。実は神父も困っている」と。

ではどうすれば良いのだろう? 教育。まずは教育、徹底した教育が必要。上記の反論は、神父にNFPについてきちんと知識・情報を与えることで解決できる。小教区のNFP本部の担当者が最初に沈黙を破り、神父の教育計画を立てるのが理にかなっている。小教区に適任者がいない場合は、興味・良識ある人に頼んで、司教区での指導に手を貸してもらうのもよい。

教育は沢山の方法が考えられる。小冊子やビデオを神父に郵送、半日講習会、1年にわたって何回かの講義、教区を訪ねてのマンツーマン講習、さらに非公式食事会も軽視できない。くだけた雰囲気の中で重要な話題に触れられる好機である。教義的・神学的・科学的・具体的・実践的・感情面、あらゆる角度からNFP教育が呼びかけられさえすれば、形態は問わない。第一印象も重要である。NFP教育の講義は常に前向きな姿勢を心がけるべきである。導入は『神は、受胎、すなわち男と女が家族計画を通じて神に近づけるとても素晴らしい営みを創造した』の話から。いったん好印象を強調し、次に「避妊は神が我々に与えて下さった計画を無に帰することになる」とマイナス面を挙げる。NFP教育は常に、教会における人間観・性論理・夫婦愛・親の責任といった大きな理念に基づいて行われなければならない。神が創造した生命や愛が、美しいものとして表現されているならば、誰の目にも理想的に映る。クリスチャンが神の愛を心底大切に思っているなら、その愛と理解に基づき、避妊(そして性に関連した病気)は当然、拒絶するだろう。

NFPの科学は強さと弱さ双方の要素を含めて指導されるべきだが、初めは強さから、が大切である。受胎による結びつきをきちんと理解している夫婦は本当に少ない。NFPがそれを教えてあげることが必要である。NFPが基礎体温・排卵の仕組みを指導したところ、97%も避妊に効果的だったという調査結果がある。反面、妊娠がありうる期間の禁欲が困難という夫婦も多い。NFPの指導者たちは、この結果を充分ふまえて取り組む必要がある。また、NFP理論に従った結果の「有効率」が80%から90%と幅がある事実も、夫婦たちに知らせておくべきである。この幅は、夫婦の実際の行動と彼らがうけた指導、両方に起因している。NFP推進者は個々の夫婦の行動にまでなかなか指導が行き届かないが、教区での指導や教師のレベルアップにより改善できるだろう。こうした全ての説明を神父は受けるべきである。

神父はまた、避妊という行為そのもの・その副作用や危険について正確な情報を把握する必要がある。どんな危惧や薬品があり、避妊薬がホルモンにどんな影響を及ぼすか等々、知っている神父はおそらく皆無に近いだろう。避妊薬が夫婦の肉体・感情・精神にどれ程マイナス影響を与えるか、神父は充分に把握しておくべきである。さらに性病や予期せぬ妊娠(中絶という結果に終わることが多い)といった、避妊にも関連のある社会問題にも目を向けねばならない。性について夫婦と向き合う際、社会的要素は切り離せない。

NFPや関連事項の指導がきちんと神父に行われていれば、彼らも苦労なく、こうしたテーマで語れるだろう。日々の説教で、NFPの知識をもとに語る機会も増えることだろう。例えば「神とイスラエル人の間の聖約」を読みあげる際、男と女がひとつの肉体となった結婚という聖約についても補足しやすい。人為的な避妊がなぜこの聖約を侮辱するものなのかの説明も論理的に行える。偶像崇拝の問題点を強調する際、NFPの知識があれば、社会に蔓延する間違った性の偶像についても語ることができる。本当の自由と幸せのために神が人間に与えてくれた性行為の美しさをも説明できる。神父にNFP実践夫婦の友達がいれば、その経験談を例に説明することも可能である。充分な知識を持った神父は、どうすれば教区の人々が耳を傾け心を開いてくれるかを心得ている。

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